2011-11-12

#12 Ethiopian ピアス

雨期も終わったと思いきや、時々雷雨な不思議天気エチオピアからこんにちは。

私が日本よりエチオピアの方が好きな物の一つにビールがあります。

甘口で最もポピュラーな【St.George(キリスト教の聖人の名前)】
やや甘口な【DASHEN(エチオピアにある山の名前)】
ドライで高級志向の【Castle】

私が好きなのは、苦くなくて飲みやすい【St.George】です。
ラベルのデザインもカッコ良くて好きです。
街中の飲み屋の店先にはコレのフタが沢山落ち(捨てられ)ています。
何かに使えないか、という事でアクセサリーを作ってみました。
手前がビールの【王冠ピアス】、奥が布の端切れを丸めて作った【フリンジピアス】です。

簡単に作れるので材料さえ確保出来れば、貧困者自立支援施設などで作ってもらい、
お土産に販売出来ないかと目論んでいます。

今のところ、エチオピア人には大ウケです。

2011-10-26

#11 Wedding dress ; Instruction


ご無沙汰しております。
もうすっかり乾期に入り、肌の乾燥防止に奮闘している今日この頃です。

さて、本業の職業訓練校の指導も軌道に乗り始め、
私が初めて指導した生徒達の卒業が間近になってきました。

先日やっと、卒業グループ制作のドレスが完成しひと段落着きました。

最初、私が日本から持参した教科書を見て
「コレ作りたい」
と言われた時には、
「マジで?」
と日本語で返してしまう程途方に暮れましたが、いやはや何とかなるもので。

バッスルスタイル風ウエディングドレスです。
誰がなんと言おうと。

※完成後、生徒達による回し着&撮影会が始まりました。サイズ無視に。

これが元絵。

生徒達は本当に頑張りました。

そしてそれ以上に私が頑張りました。(忍耐的に)

自分で作るよりも、教えながら作る事の難しさを
改めて実感する作品でした。

このドレスは生徒達の卒業後、売りに出されるそうです。
大切に使って頂きたいものです。

ところで、生徒達のファッション傾向として、

1.宗教的(肌の露出を避けるなど)
2.ボディコンシャス(ぴっちり・露出多)
3.無頓着(金銭的理由?)

が見受けられますが、一貫してドレスの嗜好は乙女チックです。


【参考文献】文化ファッション大系 服飾造形講座(3)ブラウス・ワンピースより抜粋

2011-09-17

#10 Ethiopian Dress

雨期が少しずつ明けてきて、乾燥が気になりだしたエチオピアから今晩は。

エチオピアでは、エチオピア暦というものが一般的に使われています。
今週の月曜日は、エチオピアのお正月で祝日でした。
2004年になりました。明けましておめでとうございます。

お正月は、伝統衣装で正装して、家族で過ごします。
私の学校の生徒達も皆、新年用のドレス作りに(課題そっちのけで)勤しんでいました。

私も大家さんにお呼ばれしたので作ってみました。

以前にも紹介した【Natala】(大判)を2枚使用しました。
【Natala】は寸法ではなく、柄帯を境にピースで数えます。

生地を買う時に、かなりディスカウントしてもらったつもりでしたが
大家さんに言わせるとまだ高いそうです。

学校に着て行ったら、大変喜んでもらえました。


2011-09-01

#9 Kanga エプロン

職場に行ったら告知なしに休みだったエチオピアからこんばんは。

今回は、プレゼントを手作りしたいという依頼で、縫製指導という形で
エプロン作りをお手伝いさせて頂きました。

使用したKangaはかなり薄手の生地だったので、2枚重ねてリバーシブルにしてみました。

このプレゼントを贈られた方も、大変喜んで頂けたようで。
うらやましい限りです。

さて、赴任先の職業訓練校で、本格的に活動が始まり2週間が経ちました。
心配していた事はどこへやら、先生方、生徒達のモチベーションの高さに
こちらの方が圧倒されます。

物を作る楽しさは世界共通だと実感する毎日です。


2011-08-20

#8 Kanga ブラウス

たまにマンホールから水が噴き出ているエチオピアから今晩は。

以前の報酬で頂いたケニア製Kangaでブラウスを作ってみました。

未だエチオピアの生地で服を作っていないのは気が付かなかった事にして…

さて今、日本でも問題になっているエネルギーについてですが、
エチオピアの電力はほぼ水力発電でまかなわれています。
そしてよく停電します。
まぁ、在るだけでもありがたいですが。

私のミシンは電動なので、電気が止まれば動きません。

前の記事にも書いた【Market(マルカート)】の生地屋では、店の前に置かれた
使い込まれた足踏みミシンで、服やらカーテンやらを仕立ててくれます。
質には目をつぶります…。

こんな停電の長い日には、そんなローカル機械の偉大さに気付かされます。


2011-08-19

#7 Laundry Basket

寒さで風邪気味のエチオピアからおはようございます。

服飾と全く関係ありませんが、
ぼろぼろになったので直してほしいという依頼で布の部分だけ作りました。

生地は、エチオピア最大の市場【Market(マルカート)】で購入しました。
ここでは大体の生活雑貨が手に入りますが、ほとんど輸入品です。
なのでお値段も割高。40Birr(200円)/1m

この国の生産物の割合はほとんどが農作物で(※それも詳しくは後日)
その他の生活雑貨はほぼ輸入に頼っています。

そして【自分で作る】という概念もありません。
壊れる → 捨てる → 買う(拾う) → 扱い雑 → 壊れる 
このサイクルで日々は過ぎていきます。

2011-08-12

Street snap #4 Natala

エチオピアはアフリカ諸国の中で最古のキリスト教国です。
世界遺産の教会も幾つかあります。

そのエチオピア正教(オーソドックス)信者の正装である綿ショールをNatalaといいます。
ざっくりとしたガーゼ風の生地で、白地の端に柄が織り込まれています。



現在でも、敬虔な女性達に普段着として着られています。

上の写真の物は観光客用の小さなショールですが、本来は下の写真のように大きく、
ワンピースの上からローブのように羽織ります。

これと、エチオピアンクロスと呼ばれる銀製の十字架(ロザリオ)があれば、
エチオピアン・オーソドックスコスプレの出来上がりです。

2011-08-09

#6 Kangaパッチ・パンツ 改

今日は雹が降り積もったエチオピアから。

破けてしまったハーフパンツのポケットを、kangaの端切れでパッチワークしました。



物が手に入りにくい環境にいると、在る物を大切に扱ったり
壊れても直して使おうという気になります。

使い捨ての生活を見直す良い機会になったと思いきや、
割と使い捨ての多いエチオピア。

とりあえず牛乳パックは残してあります。
そうして物が増えていくのです・・・

2011-07-30

#5 Kanga くまー

ますます寒くなるエチオピアから。

タンザニア製Kangaでテディベアを作ってみました。
型紙をフリーハンドで作った割りにはうまく出来たと思います。

そして、ホームステイ先のお嬢さんにプレゼントしました。
喜んで頂けて何よりです。

次は(手に入れば)革で作ってみたいです。

PS.海外からのご注文受け付けます。但し、無事届く保障はありません。

2011-07-22

#4 Kanga ロールパンツ

突然みぞれが降るエチオピアから第2号のご紹介。

といっても生地はタンザニア製のKangaです。有名ですね。
依頼主の注文で巻きパンツ(タイパンツ風)を作ってみました。
見え難いですが、右裾にKanga特有のメッセージが入っています。

エチオピアにも伝統的な生地はあります。
が、宗教色が強い上、観光客向けなのでぶっちゃけぼったくりです。
そのうち使いたいとは思うのですが、なかなか手が出せない現状です。

今は材料の提供を前提に細々と営業しております。
毎度ご贔屓に。


2011-07-21

#3 milk ポーチ

ネット環境不安定のエチオピアから、作品第一号のご紹介です。

エチオピアでは牛乳はビニールパックで売られています。
それを洗って乾かして、ジップを付けてポーチにしました。
ちなみに、内側の布はタンザニア製です。
なかなか好評を頂き、現在5個目製作中です。

牛乳は沸かして飲まないと危ないらしいです。

2011-07-04

Street snap #3 Ethiopiaコスプレ

ドミトリー(寮)から。

通称 エチオピアジャージ。
どう見てもエチオピア馬鹿です。本当にありがとうございました。
Tシャツ、ハーフパンツ、ウィンドブレーカー、ロングパンツのセットで
1800ブル。日本円にすると9000円。
安い!!

しかし、エチオピアの中流層の人々にとっては、およそ1ヶ月分の収入に相当します。
購入したスポーツショップの店長さんは大喜びで
水のペットボトルをサービスしてくれました。

Street snap #2 Afro Girl

アディスの街からパパラッチ。

黄色と黒のこのコントラスト。
似合うのが羨ましい組み合わせです。

伝統衣装は宗教色が強く、地味渋い感じですが、街のショップでは
蛍光色の派手なドレスが並んでいます。

貧富の差が非常に激しいエチオピアでは、そういった洋服は高級品で
富裕層の人々しか買えません。

しかし、家がボロくても食事が貧しくても靴が欲しいと言うエチオピア人。
お洒落(見栄っ張り?)の情熱は尽きないようです。

PS.アフロは人工みたいです。

2011-06-30

Street snap #1 cloth

エチオピアはアジスアベバ<"新しい花"という意>から。

到着した国際空港の天井に布が飾られていました。

 第一印象は、<侘び、寂び>。
お隣のケニアやタンザニアのカラフルなカンガと違い、渋く落ち着いた感じです。
気候(涼しい!)や文化によるものでしょうか。
もう少し慣れたら生地屋を探してみたいと思います。

よろしくご贔屓に!

2011-06-26

#2 Duch wax ダンス用スーツ

再び日本から。

Duch waxで作ったステージ衣装です。
丈の短いブーブーとサルエルパンツのスーツ。

デザインは、前回ご紹介した【アフリカ屋】さんで働いている
セネガル人のテーラーによるものです。

ブーブーは西アフリカの伝統衣装で、丈が長いほど裕福であると言われています。

・・・・・・・・・
生地はオランダ製です。

西アフリカからの出稼ぎ労働者が多いオランダでは、西アフリカ風の生地も多く作られています。
アフリカ製よりアフリカらしかったりします。

これも東京・町屋の【アフリカ屋】さんで購入しました。
http://web.me.com/africaya/AFRICA-YA/

宝貝が並んだ柄です。
宝貝は西アフリカではポピュラーな装飾品で、災いから身を守るお守りでもあります。

これから少しずつ、ダンスの事も紹介していきたいと思います。

末永くご贔屓に!

2011-06-22

#1 Ankaraスペンサーブルゾン

 まずは日本から。

Ankara (Blockwax prints)という、西アフリカの生地で作ったブルゾンです。
※オウムは私物です。

スペンサー[spencer]とは"横隔膜"と言う意味で、要は丈の短い羽織です。
19世紀帝政時代に女性服として流行しました。

形はコレと全然違うと思いますが。
生地はナイジェリア製で、カラフルな幾何柄プリントが特徴です。
東京・町屋の【アフリカ屋】さんで購入しました。
http://web.me.com/africaya/AFRICA-YA/
こちらでは、ガーナやコートジボワールの生地も置かれていますので
興味のある方は是非ご覧ください。

こんな形で色々と紹介していこうと思います。

今後ともご贔屓に!

2011-06-20

イメージスクラップ

本日開店しました、テーラー渡辺 アジス支店。

こちらでは、街頭トレンドチェックや、衣装縫製記録など、

エチオピア首都アジスアベバでのファッションを中心に

取り留めなくスクラップしていきます。

どうぞご贔屓に!